映画『アビゲイル』ネタバレ&感想!血みどろのアクションスリラー

アビゲイル_アイキャッチ

映画『アビゲイル』のネタバレあらすじ&感想を紹介します。

大富豪の娘を誘拐した6人の犯罪者たち。

任務は順調かと思われたが、仲間の1人が何者かによって殺害され…。

映画『アビゲイル』の内容が気になっている人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

映画『アビゲイル』の作品情報

File:Abigail Official Poster.jpg
By Universal Pictures – https://dam.gettyimages.com/universal/abigail, Fair use, Link

原題Abigail
タイトルアビゲイル
監督マット・ベティネッリ=オルピン
タイラー・ジレット
脚本スティーブン・シールズ
ガイ・ビューシック
公開年2024年
キャストアリーシャ・ウィアー
メリッサ・バレラ
ダン・スティーブンス ほか
制作国アメリカ
上映時間109分
ジャンルスリラー
アクション

映画『アビゲイル』のあらすじ【ネタバレなし】

ジョーイたち6人の犯罪グループは、1人の少女を誘拐した。

少女の名前はアビゲイル。大富豪の娘だ。

誘拐犯たちは任務どおり、ある屋敷で少女を24時間見張ることに。

しかし、彼らは何者かによって次々と襲われていき……。

主な登場人物とキャスト

映画『アビゲイル』の主な登場人物とキャストを紹介します。

アビゲイル(演:アリーシャ・ウィアー)

12歳のバレリーナ。

大富豪の娘で、身代金目的で誘拐されてしまいました。

ジョーイ(演:メリッサ・バレラ)

アビゲイル誘拐犯の1人

元衛生兵ですが、医療用のモルヒネに手を出したことで麻薬中毒になってしまいました。

旦那に奪われた息子を取り戻すためにお金を必要としています。

フランク(演:ダン・スティーブンス)

アビゲイル誘拐犯の1人で、元刑事。

頭がキレますが、目的のためなら冷徹な判断をすることも。

サミー(演:キャスリン・ニュートン)

アビゲイル誘拐犯の1人。ハッカー。

派手な見た目をしていますが、仲間を気づかう優しい一面をもっています。

ピーター(演:ケビン・デュランド)

アビゲイル誘拐犯の1人。

身体が大きく、腕っぷしが強いです。

残念ながら頭はあまりよくありません。

映画『アビゲイル』のあらすじ【ネタバレあり】

映画『アビゲイル』のあらすじを結末までネタバレありで紹介します。

誘拐

6人組の犯罪グループは、12歳のバレリーナを誘拐した。

誘拐犯たちはお互いに本名も素性も知らない。

今回のためだけに集められたグループだ。

しかも少女が誰の娘なのかさえ知らない。

少女を誘拐後、彼らは目的地の屋敷へ向かう。

そこでは仕切り役のランバートが待っていた

残りの任務はこの屋敷で少女を24時間見張ること。

ランバートはお互いの名前がわからないと不便だからと、6人にあだ名をつけた。

それぞれフランク、ディーン、サミー、ピーター、ジョーイ、リックルズだ。

ランバートが去ったあと、ディーンがそれぞれの素性を予想し始めた。

ジョーイは「洞察力が全然ない」と彼の予想を否定する。

すると、フランクが「俺のことを当てられたら100ドルやる」と言い出した。

ジョーイは彼の立ちふるまいや持ちものから、フランクが元警官であることを見抜く。

同様にほかのメンバーたちの素性も言い当てた

フランクはそれが気に入らなかったらしい。

ジョーイに対して「元警官だからわかる。お前はジャンキーだろ。仕事のジャマだけはするな」と忠告した。

たしかにジョーイは麻薬中毒者だ。

気を紛らわせるためにいつも飴玉をなめている。

それ以外にも酒を飲まないこと、長袖を着用していることから見抜かれたようだ。

気まずいムードになったため、ジョーイは少女の様子を見に行くことに。

少女はひどく怯えていた。

見かねたジョーイは「誰にも傷つけさせない」と指切りをする。

少し安心したのか、少女が「子どもはいる?名前は?」と話しかけてきた。

少女の名前はアビゲイルというらしい。

ジョーイは「同じ年頃の息子がいる。名前は教えられない」と答えた。

今回の誘拐の目的は身代金を得ることだ。

しかし、アビゲイルは「父親から嫌われているから金は期待できない」という。

ジョーイが部屋を去ろうとすると、アビゲイルは「あなたたちも気の毒にね」と意味深な言葉をかけた。

正体

ジョーイは先ほどのアビゲイルの言葉が気にかかっていた。

もしかしたら父親は凶暴な男なのかもしれない。

そのことをフランクに話すと、彼は父親の正体を聞き出しにアビゲイルのもとへ向かった。

アビゲイルの父親は、巨大組織のボス・ラザールだという。

ラザールは政界とのつながりもある危険な男だ。

とはいえ、今さら後戻りできない。

その後、キッチンへやってきたディーンは、何かの気配に気づく。

勝手口から外へ出ると何者かに足を引っ張られ、そのまま連れ去られてしまった。

叫び声を聞いてサミーがキッチンへ行くと、頭を引きちぎられたディーンの遺体が。

集まってきたほかの仲間たちも驚きを隠せない。

ラザールが雇った殺し屋・バルデズの仕業である可能性がある。

バルデズは凄腕の殺し屋だ。

リックルズは「俺は抜ける」と言い、玄関から出ていこうとする。

ところが、ドアの外側には頑丈な鉄格子がはまっていて、外に出られない

ジョーイはアビゲイルのもとへ行き、何か隠していることはないかと問う。

アビゲイルは怯えながらも、フランクの正体はバルデズで、父親の部下だと答えた。

仲間たちはもはや信用できない。

ジョーイとリックルズは手を組み、ほかの仲間たちを始末することを決める。

しかし、少し目を離した隙にリックルズは何者かに首を食いちぎられて殺害されていた。

ジョーイはフランクに目的を問いただす。

ところが、フランクはバルデズではないと主張

真実を確かめるために全員でアビゲイルの監禁部屋へ向かった。

ピーターがアビゲイルを押さえつけようとした途端、少女の様子が一変。

牙をむき出しにしてピーターに飛びかかった。

実は、アビゲイルの正体はヴァンパイア

ディーンやリックルズを殺害したのも彼女だ。

バルデズとは彼女のことなのだろう。

黒幕

ジョーイたちはいったん監禁部屋から逃げ出し、体勢を整える。

フランクはアビゲイルを倒そうというが、ジョーイはそれに反対。

彼女を殺すとラザールとの交渉材料を失うからだ。

結局、ジョーイ以外の3人が武器を手に再びアビゲイルのもとへ向かった。

しかし、まったく歯が立たない

アビゲイルはもてあそぶかのように彼らを痛めつける。

3人はいったん退散したが、もはやお手上げ状態だ。

そんな彼らを見て、ジョーイは「確実に効果のある武器がひとつだけある」という。

アビゲイルを誘拐するときに使った睡眠薬だ。

ジョーイたちはアビゲイルに睡眠薬を打つため、4人で手分けして屋敷内の捜索を開始。

アビゲイルを見つけ出すと、4人は必死に立ち向かう。

サミーが腕を噛まれてしまったが、どうにかアビゲイルを眠らせることに成功。

そのまま彼女を檻に閉じ込めた。

しばらくして目を覚ましたアビゲイルは、驚きの事実を語り始める。

実は、この誘拐を計画したのはアビゲイル本人

仕切り役のランバートは彼女の手下だ。

ジョーイたちを集めた理由は、それぞれがラザールの組織に何らかの損害を与えたから

組織の敵を始末することで父親の興味を引こうとしているのだろう。

ジョーイたちがその場を離れた隙に、フランクはアビゲイルに取り引きをもちかける

檻から出してやる代わりに出口を教えろ、と。

アビゲイルはそれに応じ、書斎に隠し扉があると話した。

しかし、フランクは最初から彼女を解放するつもりなどなく、そのまま立ち去ろうとする。

怒ったアビゲイルは檻を破壊し、フランクに襲いかかった

間一髪のところでジョーイが駆けつける。

窓を開けて太陽の光が射し込むと、アビゲイルの腕が吹き飛んだ。

ヴァンパイアにとって日光は天敵なのだ。

結末

その隙にジョーイたちは書斎へ逃げ込む。

フランクは隠し扉を探すが、残念ながら見つからなかった。

ジョーイは気を紛らわせるための飴玉がなくなり、落ち着かない様子だ。

現在、彼女は息子と離れて暮らしていて、長い間電話もしていない。

麻薬をやめて、この仕事の報酬を受け取ったら息子を迎えにいくつもりだったのだ。

屋敷から脱出するするには、玄関ドアの外側に取りつけられた鉄格子のロックを外す必要がある

電源をショートさせればロックを解除できると考え、ジョーイたちは屋敷内を捜索することに。

すると突然、サミーの身体がアビゲイルに乗っ取られてしまう

先ほど腕を噛まれたせいだ。

サミーはピーターの首を食いちぎって殺害すると、ジョーイとフランクにも襲いかかってきた

2人は書斎へ逃げ込み、近くにあったシルバーのトレイで日光を反射させる。

その瞬間、サミーの身体は血しぶきを上げて爆発し、跡形もなくなった。

安心したのもつかの間、書斎の隠し扉が勝手に開く。

その奥で待っていたのはランバートだった。

彼もヴァンパイアであり、ラザールの敵を屋敷に集める役割をしているらしい。

ランバートはフランクに選択を迫る

フランクもヴァンパイアになってアビゲイルを殺すのに協力するか、何もせずここで死ぬかの二択だ。

フランクはやむを得ず協力することを選ぶ。

ランバートがフランクに噛みつくと、フランクはヴァンパイアに変身した。

その直後、フランクはランバートを殺害。

死を覚悟したジョーイは、息子の携帯電話に「愛してる」と留守電を入れた。

そこへフランクが襲いかかり、ジョーイは絶体絶命の状態に。

ピンチを救ってくれたのはアビゲイルだった。

彼女は「フランクを倒すのを手伝ってくれたら屋敷から解放する」という。

2人は協力してフランクと闘うことに。

そして、追いつめられながらも2人はフランクを倒すことに成功

ともに闘ったことで2人はどこか通じあったようだ。

そこへラザールが現れた。

彼はジョーイを襲おうとするが、アビゲイルが止めに入る。

ラザールは娘に免じてジョーイを解放した。

「一体何なのよ」とつぶやきながら屋敷を出て、車に乗りこむジョーイ。

ひと息ついたところでポケットに入れたままの飴玉があることに気づき、微笑みを浮かべる。

そして、その飴玉をなめながら車を発進させるのだった。

映画『アビゲイル』の感想【ネタバレあり】

予備知識ゼロで見ろ」という先人の教えにしたがって何も調べずに見たのですが、これが正解でした。

可愛い少女がまさかのヴァンパイア。

予備知識がないからこその驚きが最高でした。

先人たちありがとう!

見た目は可憐ですが、バチバチに強い。

しかもバレエで培ったしなやかな動きが美しい。

人間を弄ぶように、踊りながら迫ってくる姿に強者の風格を感じます。

戦闘シーンに迫力があっておもしろかったです。

アビゲイルの人間ではありえない俊敏で野性味ある動きがいいんですよね。

そして血の量が半端じゃなかったです。

ヴァンパイアって死ぬときに爆発するんだ!?

血の量だけなら、そのへんのスプラッター映画なんて比じゃないくらいでしたね。

終盤まではアビゲイルvs誘拐犯という構図で、いまいちどちらを応援したらいいのかわかりませんでした。

襲われているのは誘拐犯たちですが、報復を受けても仕方がない犯罪者ですからね。

かと思ったら、実は誘拐はアビゲイルの狂言。

結局、どっちも応援できない…(笑)。

最後はアビゲイル&ジョーイvs闇堕ちフランク。

さっきまでアビゲイルはジョーイのことを「クソアマ」と言って襲っていたのに突然の共闘でした。

個人的にはわかりやすく敵がいるほうが好みです。

最終的に屋敷から生きて出られたのはジョーイだけでした。

ラストシーンの「一体何なのよ」というセリフがよかったです。

生きててよかったと涙を流すわけではなく、このぶっきらぼうなひと言。

本作の締めくくりとして大正解ではないでしょうか。

鑑賞後に知ったのですが、本作のポスターでアビゲイルの正体をネタバレしているんですよね。

ヴァンパイアであることを知らないほうがよりたのしめたのではないかと思います。

映画『アビゲイル』ネタバレ&感想まとめ

今回は、映画『アビゲイル』のネタバレあらすじ&感想を紹介しました。

ヴァンパイアの少女と誘拐犯との攻防戦がおもしろかったです。

可憐なアビゲイルの絶対的な強者感がまたいいですね。

ぜひ予備知識なしで見てもらいたい作品です。

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