映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』のあらすじと登場人物の死因をネタバレありで紹介します。
カーレースを観戦するため、恋人や友人とともにサーキットを訪れたニック。
そこで“死の予兆“を察知し、レース中に発生した悲惨な事故から生還しました。
しかし、“死の連鎖“がそこで止まることはなく……。
『ファイナル・デスティネーション』シリーズの4作目にあたる本作。
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』を見たことがない人も、あらためて復習したい人も、ぜひ本記事を参考にしてください。
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』の作品情報
| 原題 | FINAL DESTINATION 4 |
| タイトル | ファイナル・デッドサーキット 3D |
| 監督 | デヴィッド・R・エリス |
| 脚本 | エリック・ブレス |
| 公開年 | 2009年 |
| 出演 | ボビー・ガンポ シャンテル・バンサンテン ニック・ザーノ ヘイリー・ウェブ ミケルティ・ウィリアムソン ほか |
| 制作国 | アメリカ |
| 上映時間 | 84分 |
| ジャンル | ホラー |
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ一覧
『ファイナル・デスティネーション』シリーズ一覧は以下のとおりです。
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| シリーズ | タイトル | 公開年 | 監督 |
|---|---|---|---|
| 1作目 | ファイナル・デスティネーション | 2001年 | ジェームズ・ウォン |
| 2作目 | デッドコースター | 2003年 | デヴィッド・R・エリス |
| 3作目 | ファイナル・デッドコースター | 2006年 | ジェームズ・ウォン |
| 4作目 | ファイナル・デッドサーキット 3D | 2009年 | デヴィッド・R・エリス |
| 5作目 | ファイナル・デッドブリッジ | 2011年 | スティーヴン・クォーレ |
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』あらすじ【ネタバレなし】
迫りくる“死の予兆“。すべては筋書きどおり。
ニックは恋人のローリ、友人のハント、ジャネットと一緒にサーキットを訪れた。
レースを観戦中、ニックは不吉な予知夢を見る。
車が事故を起こし、そのせいで自分やローリを含めた大勢が死亡するというものだ。
あまりのリアルさに危険を感じ、ローリたちを連れてサーキットを出ようとする。
強引に席を離れようとしたため、まわりの観客とケンカになり、巻きこまれた数名もついていくことに。
彼らがサーキットを出た直後、予知夢と同じように事故が起こり、大勢が犠牲になった。
幸いにも生きのびたニックたちだったが、これは“死の連鎖“の序章に過ぎず……。
以下、ネタバレを含みます。
主な登場人物の死の順番と死因
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』では、ニックが2回の予知夢を見ます。
1回目はサーキット、2回目は映画館です。
登場人物はサーキットの予知夢で死亡した順に”死の予兆”が現れました。
予知夢で死亡した順番は以下のとおり。
ここからは、登場人物の死因を“死の予兆“が現れた順に紹介します。
ナディア(演:ステファニー・オノレ)
恋人のアンディと一緒にカーレースを観戦していた若い女性。
サーキットの予知夢では、レース中の事故で飛んできたタイヤが直撃し、頭部がちぎれて死亡しました。
<死因>
恋人のアンディとともにサーキットの外へ出たため、当初の死の予定を回避します。
しかし、外まで飛んできたタイヤが頭部に激突し、首から上がグチャグチャになって死亡。
カーター(演:ジャスティン・ウェルボーン)
人種差別主義の男性。
サーキットでの事故の直前、ニックたちのケンカに巻きこまれて場外に出たため生き残りました。
場内に残っていた妻を助けに戻ろうとしましたが、警備員のジョージに引き止められてしまいます。
(戻っても間にあわなかったのですが……。)
それが原因でジョージを恨んでいます。
サーキットの予知夢では、爆発で飛ばされた車のドアに身体を真っ二つに切断されて死亡。
<死因>
復讐のため、レッカー車でジョージの自宅に向かったカーター。
荷台から荷物をとる際に、一緒に積んでいたチェーンを落としてしまいます。
さらに運転席に置いた缶が落下したことで、サイドブレーキが解除されてレッカー車が勝手に発進。
慌てて追いかけるも、チェーンが足にからまってレッカー車に引きずられてしまいます。
地面との摩擦で発火し、そのままレッカー車に引火。
最終的にレッカー車が爆発し、頭を吹き飛ばされて死亡しました。
サマンサ(演:クリスタ・アレン)
カーレースを観戦していた一家の母親。
耳栓代わりにタンポンを使うなど、なかなか強烈なキャラクター。
悪ガキの息子たちに手を焼いています。
サーキットの予知夢では、吹き飛んできた車のエンジンに上半身を押しつぶされて死亡。
夫と息子たちは予知夢で無事に避難しており、生き残りました。
<死因>
息子たちを連れて美容室を訪れたサマンサ。
店の向かい側で芝刈りをしており、息子たちは石を投げてあそんでいます。
サマンサは息子たちをゲームセンターに行かせて、施術開始。
ヘアアイロンで熱されたスプレー缶が爆発したり、天井からシーリングファンが落下してきたり……。
いくつもの危険が降りかかりますが、いずれも回避します。
サマンサが店を出たところで、芝刈り機がはじき飛ばした石に目を貫かれて死亡しました。
アンディ(演:アンドリュー・フィセラ)
自動車整備士の男性。
サーキットの予知夢では、場外へ逃げる際に転倒。
ベンチの木片が後頭部から喉にかけて貫通して死亡しました。
<死因>
職場の整備工場で作業中、ニックたちが訪ねてきたため外で話をすることに。
その間、工場内の機械の振動で缶が落下し液体がこぼれたことで、自動車整備用リフトがショート。
リフトに載っていた大型車が滑り落ち、アンディに迫ってきます。
大型車はワイヤーでつながれていたため、間一髪のところで死を回避しました。
しかし、重さに耐えきれなくなったワイヤーのドラム(巻き芯)が外れ、近くのボンベに激突。
勢いよく飛び出したボンベがアンディの身体を吹き飛ばします。
そのまま鉄製のフェンスに押しつけられて死亡。
アンディの身体はところてんのように、フェンスの網の目状に切り刻まれてしまいました。
ハント(演:ニック・ザーノ)
ニックの友人。
口が悪く、イジワルな性格。
予知夢のことをまったく信じておらず、それどころかバカにしています。
サーキットの予知夢では、崩落した天井の下敷きになって死亡しました。
<死因>
プールにやってきたハント。
見知らぬ少年に水鉄砲で水をかけられ、携帯電話が水没してしまいます。
そのせいで、ニックからの「水に近づくな」という警告メッセージに気づきませんでした。
怒ったハントは少年から水鉄砲を取り上げ、デッキチェアへ移動。
適当に置いた水鉄砲が落下したことで、プールの排水スイッチがONになります。
ハントはコインを水中に落としてしまい、拾うためにプールのなかへ。
その瞬間、排水口に尻を吸いこまれ、身動きがとれなくなってしまいます。
まわりの人たちは誰もそのことに気づいていません。
排水ポンプの圧力はそのまま上昇していき、ハントは肛門から内蔵を吸いこまれて死亡。
圧力に耐えきれなくなったポンプは破裂し、血や内蔵がプールに飛び散りました。
ジャネット(演:ヘイリー・ウェブ)
ハントの恋人。
オカルト的な話が苦手で、ニックから“死の連鎖“を逃れるための協力を依頼されても断りました。
サーキットの予知夢では、ハントと一緒に天井の下敷きになって死亡。
<1回目の死の予兆>
ハトのフンの汚れを落とすために洗車場へ。
ローリから警告の電話がかかってきますが、まわりがうるさくて声が聞こえません。
その直後、洗車マシンが故障してなかに閉じこめられてしまいます。
ジャネットはアクセル全開にして脱出しようとしますが、車はまったく動きません。
さらに上部の配水管から大量の水が噴出。
車のサンルーフが故障で勝手に開いてしまい、車内はあっという間に水で満たされていきます。
ジャネットはサンルーフから頭を出して助けを求めることに。
すると車が急に前進をはじめ、洗車用の大型ブラシに突っこんでいきます。
ブラシの回転に巻きこまれる直前、ローリとジョージに救出されて死を回避しました。
<映画館の予知夢での死因>
後日、ローリとともに映画を見に行ったジャネット。
スクリーンの裏では工事がおこなわれています。
作業員が休憩でいなくなったあと、ブルーシートが引っかかって大きな扇風機のスイッチがONに。
風で台車が動きだし、上に載っていた缶が倒れてオイルが流れだします。
さらに作業員が置きっぱなしにしたメガネが太陽光を集めて発火。
あっという間に燃え広がります。
そして可燃物に引火し、爆発。
吹き飛ばされた鉄骨が身体に突き刺さって死亡するはずでしたが、ニックが爆発を止めたため無事でした。
<死因>
“死の連鎖“を止めた祝杯をあげるため、ニックとローリとともにカフェへ。
窓際の席で話していると、近くの工事現場の足場が倒壊。
避けようとした大型トラックがカフェの窓に突っこんできました。
ジャネットはタイヤの下敷きになり、全身の骨を粉々にされて死亡。
ジョナサン(演:ジャクソン・ウォーカー)
カウボーイハットをかぶった男性。
サーキットで後ろに座っていたローリがレースを見られるように、途中で席を移動しました。
サーキットの予知夢では、爆発で飛んできた車に柱ごと押しつぶされて死亡。
<死因>
サーキットの事故で重傷を負いながらも奇跡的に生還し、病院で目を覚ましました。
上階の病室では、大きなバスタブに水をためています。
看護師が目を離した隙に水があふれ出し、天井をつたってジョナサンの病室にも流れてきました。
水がかかり、医療機器はショート寸前。
ジョナサンは逃げようとしますが、うまく動けずにベッドから落下してしまいます。
はって逃げようとしたそのとき。
水の重みに耐えきれなくなった上階が崩落し、天井とバスタブに押しつぶされて死亡しました。
ジョージ(演:ミケルティ・ウィリアムソン)
サーキットの警備員。黒人男性。
自身の飲酒運転が原因で事故を起こし、妻と子どもを失った過去があります。
ニックから予知夢の話を聞き、“死の連鎖“を止めるべく協力することに。
途中で運命を受け入れて自殺を図りますが、まだ彼の番ではなかったため失敗しました。
サーキットの予知夢では、車が爆発した際に全身を炎に焼かれて死亡。
<死因>
ニックとともにジョナサンの病室を訪れた帰り道、救急車にはねられて死亡しました。
ローリ(演:シャンテル・バンサンテン)
ニックの恋人。ジャネットと仲がいいです。
ニックの予知夢を信じ、生存者を救うために協力しています。
サーキットの予知夢では、ジョージと同じく全身を炎に包まれて死亡。
<映画館の予知夢での死因>
映画館の爆発では、ニックの警告にしたがって逃げたため無事でした。
それでも爆発の影響で映画館が入ったビルは、あちこちが崩れています。
ニックとともにエスカレーターを駆け下りて逃げようとしますが、柱が倒れてエスカレーターを破壊。
なかのモーターがむき出しに。
そのままモーターの回転に引き込まれ、身体をミンチにされて死亡する予定でした。
ところが、ニックが爆発を防いだため死を回避します。
<死因>
ニックたちと訪れたカフェで大型トラックに激突され、その衝撃で首の骨が折れて死亡。
ニック(演:ボビー・カンポ)
ごく普通の男子大学生。
サーキットでの事故に遭遇して以来、“死の予兆“を感じるようになりました。
どうにか死を回避しようと奮闘しています。
サーキットの予知夢では、車が爆発した衝撃で身体が柱に打ちつけられ、むき出しの鉄クギに胸を貫かれて死亡。
<映画館での“死の予兆“>
ニックはローリとジャネットを救うため、映画館の工事現場へ向かいました。
炎を消そうとしていると、作業台の上のネイルガン(釘打ち機)が落下します。
その衝撃で何本もの釘が勢いよく発射され、ニックの右腕に命中。
右腕を壁に打ちつけられて、身動きがとれなくなってしまいます。
そのまま炎が可燃性のオイルに引火し、爆発で死亡するはずでした。
ニックは左腕を懸命にのばし、角材を使って消火用スプリンクラーを作動させることに成功。
無事に火を消し止め、爆発を防ぎました。
<死因>
カフェで大型トラックに吹き飛ばされて壁に激突し、首の骨が折れて死亡。
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』結末
サーキットの事故以来、不吉な予兆を感じるようになったニック。
断片的な映像として見えるそれが、事故の生存者の死因を示していることに気づく。
本来は最初の予知夢のとおり、ニックたちはサーキットの事故で死亡するはずだった。
ところが、ニックがそれを察知したことで何人かの死の筋書きが変わってしまったのだ。
調べてみると、過去にも同じような予知夢を見た人の事例があった。
このままでは事故の生存者たちはいずれ全員死ぬことになるだろう。
ニックはローリ、ジョージと協力して“死の連鎖“を止めようと奔走する。
しかし、次々と不可解な死を遂げていく事故の生存者たち。
協力者のジョージも犠牲になった。
それでもニックは諦めずに映画館での爆発事故を防ぎ、“死の連鎖“は止まったようだ。
生き残ったのはニック、ローリ、ジャネットの3人。
後日、彼らはカフェで祝杯をあげることに。
そこでニックはまた不吉な予兆を感じる。
“死の連鎖“は止まったわけではなかった。
3人がカフェにいることも筋書きどおりなのだ。
そのことに気づいた瞬間、大型トラックがカフェに衝突する事故が発生。
ニックたちは事故に巻きこまれて全員死亡するのだった。
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』の感想【ネタバレあり】
本作での死のピタゴラスイッチは、どれだけ意外性のある死因にできるかに振りきっている印象です。
サマンサの美容室でのシーンは特に仕掛けが多くてドキドキしました。
いろいろあった末に、死因はまさかの石。

どうやったらこんなことを思いつくの(笑)。
シリーズ4作目ということで、“死の予兆“と180便の事故との関連に気づくところまではスムーズ。
新ルールの追加はなく、ストーリー的に目新しい部分もありませんでした。
これまでの総集編といったところでしょうか。
本作は3Dでの上映ということで、スクリーンから飛び出す演出が見どころです。
「とりあえず飛び出させとけばいいだろ」感がややありましたが……(笑)。
私は2Dで鑑賞したので、残念ながらその迫力を味わえず。
特に冒頭のサーキットのシーンは3Dでこそたのしめそうです。
「おっ!」と思うような展開があまりなく、個人的には過去作のほうが好きでした。
とはいえ、あの手この手で死に至らしめるアイデアがおもしろかったです。
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』ネタバレ・死因まとめ
映画『ファイナル・デッドサーキット 3D』のあらすじと登場人物の死因をネタバレありで紹介しました。
シリーズ4作目ながら、飽きさせない死因を思いつく制作陣に脱帽です。
いつも予想をしっかり裏切ってくれるところがいいですよね。
可能であれば3Dで鑑賞したかったなぁと思います。


